今回の研修で美食と芸術で有名な『エミリア・ロマーニャ州』に行って参りました!
州の名前はあまり聞き覚えがないところですが、実はスパゲッティボロネーゼで有名な「ボローニャ」や、パルマハムとチーズで有名な「パルマ」などなど美味しい食べ物がたくさんあるエリアです。
そのほかにも、意外にもヨーロッパ最古の大学やら素晴らしいドゥオモなどありました。
イタリア観光の王道4都市を行かれて、2回目のイタリアご旅行をお考えの方には、是非イタリア通を目指して訪れる価値ありの必見の場所でした!
成田空港からアリタリア航空にて、ローマかミラノ経由の乗り継ぎでボローニャには行けます。
アリタリア航空は、機内食がイタリアンと日本食が選べる食事でした。
また事前に申請するとハネムーン旅行は、特別なイタリア料理とワインに、そしてデザート にハートをあしらった愛らしいケーキと祝福記念カードを貰える素敵サービスがあります。
今回私が移動した際は、ローマで乗り継ぎでした。
乗り継ぎのターミナル移動はローマのフィミチーノ国際空港はとても広く出入国審査が混み合っておりますので、時間に余裕を持って移動るすることをお勧めします。
(写真:左) アリタリア航空
(写真:中央) 座席の前にはパーソナルTV付き
(写真:右) 機内食のイタリア料理
ボローニャの町中の到るところに独特の柱廊(ポルティコ)と呼ばれるアーチ型のアーケードが張り巡らされていて、その美しさに見とれて歩く古い町並みが顔を持ってます。まさに中世のたたずまいであるボローニャにはじめてやってきた旅人は、きっと素晴らしいポルティコがどこまで続くのだろうと驚くほどだと思います。
(写真) 太陽の光によって様々な顔をみせるポルティコ
マッジョーレ広場の周辺には、ボローニャの見所が集中しています。
ここで中世から現代まで、数々の重要な行事が行なわれてきました。
広場に面して、サン・ペトローニオ大聖堂などの13世紀から16世紀の建築物や、ネプチューンの噴水などのモニュメントがあります。
さすがに大学の町の広場だけあってたくさんの若者が集まってます。
腰をかけたりして、おしゃべりしながら、ゆっくり時間を過ごすだけでも、素敵に見えます。
「ネプチューンの噴水」
ボローニャのシンボルであり『巨人』の愛称で呼ばれています。
マッジョーレ広場内にある、ブロンズで出来た海神ネプチューンと海の精霊セイレーンとイルカに乗った子供達の群像で飾られた大噴水です。
一番上にあるネプチューンはローマ法王という意味で、下を向けているこの手には、二つの意味があるそうです。
一つは、ボローニャの町を守る
一つは、ボローニャは私の支配下。
また4人のそれぞれのセイレーンが4大河を表してるそうです。
ガンジス川、ナイル川、アマゾン川、ドナウ川。
16世紀に作られたこの噴水に近づいてよく見てみると、ちょっと驚いてしまう場所から噴水が出ています。(セイレーンの像の胸に注目です。)
この噴水の周辺は、ネプチューン広場とも呼ばれています。
(写真:右) マッジョーレ広場
(写真:中央) ネプチューンの噴水の周辺
(写真:右) セイレーンの噴水
「市庁舎」
マッジョーレ広場に向かって右側に面して建っています。
建物の左側は13世紀、右側は15世紀、玄関部分は16世紀に建造されたものあるので各時代の建築様式が交ざっていて面白い造りです。
1階には、観光案内所も入っています。
市庁舎正面の「聖母と幼子キリスト」や、内部のモランディ美術館やコレクションなど必見です。
「サン・ペトローニオ大聖堂」
市庁舎の左奥にあり、ポデスタ館(宮殿)の広場を隔てた反対側に建っています。入場無料です。
この大聖堂は、14世紀末に建設が開始して、その後2世紀にわたって建築が続けられ、イタリア最大規模の聖堂を予定していました。しかし、ローマのサン・ピエトロ大聖堂を超えてはいけないと、ヴェチカンからの干渉がはいってしまい、正面ファサードは、未完成のままになっています。
しかし未完成でも、とても大きく世界で3番目だとの事。
ちなみに1位がバチカンのピエトロ寺院で、2位がロンドンのセント・ポール大聖堂。
内部には日光のカレンダーと「天国と地獄」のフレスコ画もありますよ。
外観は上部と下部が違うのも、なかなか味があり良い雰囲気を感じる大聖堂です。
(写真:左) 市庁舎
(写真:中央) サン・ペトロニオ大聖堂
(写真:右) 広場脇では、パフォーマンスをやっています
マジョーレ広場近くの路地には、たくさんの食料品や市場やショッピング出来るところがあります。
種類豊富の新鮮な野菜やチーズやパスタなどの屋台がたくさんあって、見ているだけでも楽しく、安いのでお土産を買うのに便利な場所です。
(写真:左) チーズの蓋もお洒落なものがいっぱいあります
(写真:中央) 美味しそうな新鮮な野菜
(写真:右) 生パスタも種類豊富でさすが美食の町
(写真:左) 生ハムがいっぱいバーには吊るされていました
(写真:中央) クリーム風ボロネーゼスパゲッティとラザニア!
(写真:右) イタリアでも日本でも人気のチョコレート菓子の『BABBI』
サント・ステファノ通りを下った左側にある聖ステフェノ広場に集まる教会と礼拝堂の総称です。11世紀~13世紀に建てられたロマネスク、ビサンチンなどの各様式の教会です。
右端にあるクローチフィッソ教会から入れば、順路に沿って見学できます。
迷路のようになっているので、迷子にならないように気をつけてください。
ボローニャはかつて『百塔の町』と呼ばれていました。 それは11~13世紀に教皇派と権力争いをしていた皇帝派の貴族が自分たちの力を誇示する為に競って塔を建てたからです。 権力闘争の一部として高い塔はなんと、一時は200本近い塔が建てられていたそうです。 | |
今では60本くらいの塔が残っていますが、その中でも特に有名なのが、この2本並んで建っているアシネッリの塔とガリセンダの塔です。 高いほうのアシネッリの塔は観光客が登ることができます。しかしエレベーターはなく傾いている平衡感覚もなくなってしまいそうな高さ97メートルで、木造のすりへった階段を498段上がっていくと屋上に出られ、ボローニャの街が一望できます。塔の上からの景色は、ボローニャの赤レンガ色の町並みや、町を囲む丘陵地帯までが見渡せるので、一度は登ってみることをお勧めです。 しかし現地の人いわく、大学生は上ると落第する、というジンクスがあるそうです! (写真:左) 遠くから見た斜塔 (写真:中央) 近くからみるとどちらも傾いてみえます・・・。 (写真:右) 頂上からの素晴らしい景色 |
日本では「パルマに行くよ」と友達に言えば、必ず返ってくる言葉が「パルメザンチーズと生ハム買ってきて!?」
その言葉どおり、パルマと言えばのプロシュート(生ハム)やチーズが美味しいことが有名です。
その他詳しい人はオペラが盛んだとか、ナポレオンの妻が公国を築いたとかでも有名です。
また近年は、日本ではサッカー選手の中田英寿さんが、この街のチームACパルマ(現パルマFC)に移籍したことでも有名です。
パルマ市内商店の天井には生ハムがぶら下がっていたり、大きなパルメジャーノが棚に並べられていたり、パルマらしい美食の雰囲気が漂いワクワクします。
パルマの観光はルネッサンス芸術のドゥオモ広場、ピッタ宮一帯に集中していて1日あれば回れるところです。
意外と観光客が多く混雑してるが、淡いハチミツ色でまとまった広場は中世の情景と懐かしさが出ており、すぐに日本人にも馴染める雰囲気がしました。
(写真:左) とっても美味しい生ハムはたくさん種類がありました
(写真:中央) チーズの山です!!!
(写真:右) ガリバルディ広場の一角
パルマの12世紀に主流であったロンバルディア様式のドゥオモは、ほかの都市に比べて少しこじんまりした外観です。
玄関横の柱には2頭のライオン像が鎮座し、アーケードやファサードを飾っています。
ちなみにドゥオモ隣の鐘楼は13世紀のもので、とても高いもので写真に入りきらなかったくらいです。
(写真:左) ドゥオモ
(写真:中央) ドゥオモ入口から上を見たら・・・。
(写真:右) 2頭のかっこいいライオン像
内部はうっすらと暗く、すべてがシックな色合いで、とても精巧に描かれています。
ここはクーポラの、コレッジョのフレスコ画「聖母被昇天」が有名です。
この絵は、マリア様が雲の上を昇天していく幻想的な光景が広がり、人が落ちて来そうな、ダイナミックなドーム内の壁画です。
まさに「聖母被昇天」は下からの視線での描写で、時間が許す限り見ていたいものでした。
またもうひとつはクーポラ下の右壁にあるアンテラーミの「キリスト降架」も見物です。
このドゥオモ内の天と地はぢちらも見逃せない作品でした。
(写真:左) 「聖母被昇天」
(写真:中央) 「キリスト降架」
(写真:右) ドゥオモ内全体
ヴェローナ産のバラ色の大理石で造られた八角形の洗礼堂です。
1196~1270年頃に彫刻家ベネデット・アンテラーミによって建てられたロマネスク・ゴシック様式の建物で、ピンクと白の大理石、茶系の建物が多い中とても目を引く美しさです。
堂内には月暦や四季を題材にした興味深いアーチを飾る彫刻がたくさんあります。
堂内は壁面のみならずクーポラまで前面にわたってフレスコ画が描かれています。
またドゥオーモに入るのにお金は要りませんが、こちらの洗礼堂はチケットを買って入ります。
以前は洗礼を受けていない人は教会に入れず、ミサにも参列できなかったので
洗礼堂を別に設ける必要があったそうです。
(写真:左) 下から見上げたピングっぽい洗礼堂
(写真:中央) 洗礼堂内のたくさんの彫刻に圧倒
(写真:右) 台座は下と上が異なる時期に作ったため色が違うみたい
16世紀のパルマ領主のファルネーゼ家が建造した居城を美術館、博物館などに利用したところです。
一部の壁が途切れているところから、この建物は未完成であることがわかる。
ピロッタ宮殿のところにある緑の芝生で埋め尽くされた広場は、平和で憩いの場となっています。
昔はこの素敵な広場は駐車場になっていたようです。
(写真:左) ピロッタ宮正面
(写真:中央) 広場には、なぜか大きな鍋などのレプリカがいっぱいあります!
(写真:右) ヨーロッパ最古の木造の劇場の1つ「ファルネーゼ劇場」は素晴らしい
パルマの人は、パルマのことを「コレッジョの都市」と呼んでいるくらい長い間コレッジョは愛されているようです。
ピロッタ宮近くの、すこし分かり辛い細い通りの突き当たりにあるのが、「コレッジョの部屋」です。
ここはコレッジョがパルマで最初に仕事に取り掛かった場所です。
中はすぐに回りきれるところでありますが、どの作品も驚くほど繊細で見事なものでした。
部屋内は暗い感じですが、その中で絵が奇麗に浮かび上がっていて必見です。
(写真:左) この細道の先です
(写真:中央) 入口
(写真:右) どうやら月の女神の部屋のようで、月の紋章が到る所にありました
(写真:左・中央) 素晴らしい天井の絵
(写真:右) とにかく細かい細工の壁画です
パルマは、イタリアが生んだ最大のオペラ作曲家、ヴェルディの生地に位置する場所であるためにオペラが有名です。
ピロッタ宮横のパーチェ広場には、クリーム色をしたオペラハウス「レージョ劇場」が建っています。
ここは小さいながらもスカラ座やフェニーチェにも匹敵するくらい素晴らしい劇場ともいわれているようです。
しかもパルマのオペラファンは、イタリアの中でも耳が肥えていることで有名で、下手な歌手にはひどいブーイングをし、最後まで歌わせないとのことです。それだけオペラに熱い気持ちを持っているのです。
また今年は10/1-28までヴェルディフェスティバルを行っています。
オペラに興味がある方は、是非訪れてみてください!
(写真:左) レッジョ劇場外観
(写真:中央) 劇場の正面です。準備中。
(写真:右) 豪華な客席
パルマからバスで30分のところに、小さな町でフォンタネッラートがあります。
FONTANA(フォンターナ)というのは泉とか源泉のことで、地面を10mも掘ると水が湧き出るというのが街の名前の由来とのことです。
中世を思わせる素敵なお城のまわりに、黄色やピンクの古い建物が並んでいて、いかにもイタリアらしくて、小さな中世の可愛い町というかんじです。
ここはあまり聞きなれない知らない街ですが・・・侮れない素敵なイタリア通になれる奥深いところです。
ここでは日曜日になると骨董市が行われ、賑わっている場所です。
面白い品だと、さまざまな年代の新聞が売られていたりして自分が生まれた時の新聞が買えます!
またフォンタネッラート城には画家のパルミジャニーノの素晴らしい壁画がありました。
(写真:左) この通りで骨董市が行われます
(写真:中央) 城からの景色
(写真:右) 城内
フォンタネラート城は1524年にパルミ・ジャニーノがわずか40日間で描いたという壁画「ディアナとアクタイオン」が残っていることで有名です。
その壁画は天井を覆う緑の蔦、天使がいて、ギリシャ神話ディアナの物語です。
さまざまな壁画のギリシャ神話の構成が、とても興味深く面白い場所です。
やっぱりイタリアではアウトレットも必須です!
それでパルマの近郊フィデンツァFidenzaにお洒落でお得な“アウトレット”があります。
Fidenza Village
フィデンツァ・ヴィレッジ
アクセス方法はパルマ駅からフィデンツァ駅はミラノ行きの鉄道で一駅、約15分。
フィデンツァ駅からは30分毎にヴィレッジまでのバスが毎日出ていますで、簡単に個人でも行けます。
イタリア中が閉まる復活祭の日でさえ営業するほど、月~日曜まで週に7日間、しかも朝から晩まで昼休みなしで開いている珍しく素晴らしいアウトレットです。
フルラやヴェルサーチやトゥルッサルディ・ジーンズなどの高級ブランドの他、ステファネル、オニール、フォルナリーナ、ピンコやカンペル、ナイキ、リーボック、D&Gなども様々な人気ブランドやキッチン用品の取り扱い店の種類が豊富さにビックリします!!!
しかも大都市のショップ価格よりかなり安く、お洒落なカフェやレストランがありゆっくりも出来ます。
最後にイタリアでスパをしてみませんか?
パルマから車で1時間前後にあるイタリアで最も美しい温泉と言われるサルソマッジョーレは、地中海の海水の5倍ものミネラル濃度を持っているそうです。
サルソマッジョ-レは、ミスイタリアコンテストやピザ世界チャンピオンの大会が行われることでも有名です!
そのサルソマッジョーレにあるとても大きな門構えのTHERMAE DI SALSOMAGGIORE(テルメ・ディ・サルソマッジョーレ)のスパ。
直訳すると“最高の塩を用いた温泉”となります。
館内はとても豪華な内装で、一瞬怖じ気づきますが、スタッフの方は日本人慣れをしていて安心します。
このテルメはパンフレットいわく、心身のバランスを整え、お肌や肉体の美しさを磨くためなどの療養・美容施設として国内外の人々から圧倒的に支持され親しまれてきました。
このサルソマッジョーレ温泉は塩分に加え、ミネラル成分(マグネシウム、カルシウム等)が豊富で、人間本来の美しさ、健康バランスを取り戻すために必要な天然成分がバランスよく含まれているようです。
サルソマッジョーレの浴用化粧品シリーズは、この天然温泉ミネラル成分をふんだんに用いており、ミラノのセレブリティに愛されつづけるこの温泉を、より身近で楽しいものとして感じられるよう開発されとのことです。
現在日本では、伊勢丹でボディーオイルやバスソルトなどが購入出来るほど人気のところです。
是非、本場のスパを体験して、癒されてみてください♪