初めてのベネルクス。今回の研修では、オランダ、ベルギーを周遊してきました!一言でベネルクスと言えど、各都市ごとの雰囲気や町並みはそれぞれ特徴的で、すごく魅了されました。一人で行くも良し・グループでワイワイ行くも良し!そんなベネルクスの町並みをご紹介いたします。今回は前回のオランダ編に引き続きベルギー編です。中心都市ブリュッセルをメインにご紹介させていただきます。ベルギーと言えば『チョコレート、ビール』という食のイメージが強い方がほとんどではないでしょうか。しかし、ベルギーには歴史的建造物、芸術、風景など沢山の観光名所やオススメスポットがあります!さて、それではご覧ください!
まず、ベルギーの首都でもあるブリュッセルからご紹介させていただきます。上記に掲載している写真がブリュッセルの中心部『グラン・プラス』です。壮観な建物に囲まれて、ギルドの栄華を今に伝えています。市庁舎、王の家、ブラバン公の館といった歴史的建造物が広場を囲むように並んでいます。まるで中世の時代にタイムスリップしたような錯覚にも襲われます。そんなグラン・プラスですが過去の遺産という観光スポットというだけでは終わりません。ギルドハウスのひとつにはベルギーらしいビール博物館が入っており、チョコレート博物館も広場に隣接しています。それだければ終わらずゴディバやガレといった人気のベルギースイーツのお店も広場に面しているところにあります。また、グラン・プラスを眺めながらビールを飲めるビアカフェが2店舗あります。ラ・ブルエット、ロワ・デスパーニュです。多くの地元っ子と観光客で賑わっている人気のビアカフェです。グラン・プラスの美しい夜景を眺めながらおいしいビールを飲む贅沢なひとときを過ごしてみるのはいかがでしょうか。
グラン・プラスから歩いて2,3分ほどのところにイロ・サクレ地区があります。ここはブリュッセル市内随一のレストラン街となっておりブリュッセルの食い倒れ横丁として人気なスポットです。シーフードからエスニックまであらゆるレストランが軒を連ねています。日本語メニューがあるお店などもありますが、あからさまに日本語を話して勧誘してくるちょっと怪しげなお店もありますのでお店選びの際はお気をつけください。
このイロ・サクレ地区の中に小便小僧ならぬ小便少女の像もあります!!気になる方は探してみるもの楽しいかもしれません。ものすごくわかりずらい場所にあります!
グラン・プラスで、毎年7月の第1木曜の夜に盛大に開催されるベルギーを代表するお祭りです。「オメガング」とは「輪になって歩く」の意味で、14世紀にサブロン教会に祀られたマリア像の周囲を行列したことが起源とされています。現在の形になったのは1549年、神聖ローマ帝国のカール大帝とその息子フェリペがブリュッセルを訪問した際に、歓迎の意を込めて行われたのを再現しています。 ブリュッセルの旗と音楽隊の群れを先頭に、皇帝カール5世や宮廷貴族、司祭、馬にまたがった騎士などの衣装を身にまとった人々が、夜のグラン・プラスを練り歩いていく。パレード団の中にはギルド職人や道化師などがいるのもこの祭りならでは。まるで中世にタイムスリップしているかのような、絢爛豪華な光景が楽しめる夜祭りでした。なお祭りの際にはVIP席から一般席まで様々な席が設けられています。今回私も観覧させていただいたのですがスケールには圧巻でした。世界遺産の中でお祭りをやるなんて、そう見れるものではないですから!
写真説明 左:小便小僧 中央:ギャラリー・サンテュベール 右:ギャラリー・サンテュベール内
ブリュッセルには他にも見所が沢山あります。まず、かの有名な小便小僧はグラン・プラスから少し歩いたところにあります。世界三大がっかりの一つと言われる小便小僧ですが私も初めて見て驚きました!何にかというと、ものすごく小さいことです!写真を見ていただければそれなりに大きさをご想像いただけるかと思います。それでも観光客が多く訪れるのにはそれなりの魅力があるということなのでしょうか。
グラン・プラス近くには、ギャラリー・サンテュベールという欧州最古のアーケードがあります。南北150メートルの通りに高級ブティックやチョコレートショップ、レストラン、カフェなどが軒を連ねています。散策するだけでも優雅な雰囲気を味わえます。天井がガラス張りのため自然な光が降り注ぎ訪れる多くの人々の心を弾ませてくれます。
また、ブリュッセルといえば建築家ヴィクトル・オルタが手がけたアールヌーボー建築の建造物で有名です。19世紀末に花開いた装飾芸術でここブリュッセルで建築に取り入れられ多くの建物が今も華麗な姿をとどめています。有名な建物としては、オルタ美術館、ブリュッセル中央駅、ソルヴェイ邸、ギャラリー・サンテュベールなどがあります。ブリュッセルに立ち寄った際は建築めぐりをしてみるのもいいのではないでしょうか。
その他にもナポレオンも滞在したラーケン王宮、独立50周年を記念して作られ上からは街が一望できる独立記念門、数多くのフランドル絵画が展示されている王立美術館などがあります。王立美術館にはルーベンスやアントニー・ヴァン・ダイクなどの有名画家の絵画が多く展示されています。
グラン・サブロン広場では週末に骨董市が開かれます。お洒落にアンティークショップ巡りで掘り出しモノを探してみるのもいいでしょう。値段も手ごろなものが多いです。
最後にブリュッセルへのアクセス方法を簡単にご案内させていただきます。
ブリュッセル国際空港から市内
鉄道:エアポートエクスプレスが空港駅からブリュッセル北駅、南駅、中央駅まで1時間に4本ほど出ています。所要時間は約20分です。2等席で約3€です。
バス:中央駅に行く直通のバスが無い為、市内へはバスと地下鉄を乗り継ぐ必要がございます。
タクシー:市内まで30~40€で所要時間約20分です。
写真説明 左:ムール貝のワイン蒸し 中央:ベルギービール 右:ワッフル
ベルギーと言えば食の都といわれるだけあり、おいしい料理が堪能できる国です。シーフードの代表として有名なムール貝は夏前を除き1年中楽しめます。一番のオススメはワイン蒸しでベルギーに行かれたら是非食べていただきたい料理の1つです。バケツに入ってくるため料理はそこそこ多いです。女性の方は2人で1つで丁度いいくらいかもしれません。食べるならブリュッセルのイロ・サクレ地区にある「シェ・レオン」というお店です。種類も豊富で料金もリーズナブルです。観光客も多く訪れます。レオン以外でもグラン・プラス周辺には多くのお店がありますが、その中でも現地で人気なのがオーザルム・ドゥ・ブリュッセル、ラ・ヴィレットです。
他にもチキンや魚介類をクリームで煮込んだワーテルゾーイや白アスパラのソテー、冬秋のジビエなどなどおいしいものがよりどりみどりです♪
ベルギーで欠かせないのはもちろんビールです!ベルギー料理との組み合わせも抜群で価格もリーズナブルです。種類も豊富なのでビール好きにはたまらない国です♪そんなベルギービールを料理と一緒に楽しむのもよし!ビアカフェで食後に楽しむのもよし!色々な楽しみ方があります。また、商店で小瓶のビールを買ってホテルのお部屋でみんなでわいわい飲むのも楽しいと思います。
ベルギーは料理だけではなくスイーツも有名です。中でも有名なのがチョコレートです。是非ティータイムにはチョコレートを食べてみてください。ブリュッセルで人気なお店はグラン・プラス周辺にかたまっており、知る人ぞ知るゴディバや食べる宝石「プラリネ」を生み出したノイハウス、王室ご用達のガレが有名です。また、グラン・サプロン広場にはピエール・マルコリーニがあります。どれもオススメなお店です♪
チョコレートについで人気なのが、そうワッフルです!ブリュッセルで人気なのはタンドワというお店でアイスクリームやフルーツを乗せて食べると絶品です!外はカリッ中はふんわりでこの食感もお楽しみいただきたいです。タンドワはベルギー菓子の老舗でスペキュールという焼き菓子も人気です。お土産にそうぞ。
また、王室ご用達の人気店ヴィタメールのケーキも見逃せません。お店の顔でもあるチョコレートケーキは人気で芸術的なケーキが多く並び見ているだけでも楽しいお店です。お持ち帰りしてホテルで食べてみるものいいでしょう。
ベルギーに行くとおいしいものが沢山あるのでついつい食べ過ぎてしまいますね♪
写真説明 左:ルーヴェン大学 中央:市庁舎 右:聖ペトロ参事会教会
ブリュッセルから鉄道に揺られること約20分。ルーヴェンに到着します。
ルーヴェンにはルーヴェン大学があり学生の街としても有名です。広場という広場にはビアカフェが並び、学生達が集います。アウデマルクトにはビアカフェが32件並び、学生達の憩いの場となっています。散策に疲れたら、自分のお気に入りのカフェを探し一休みするのも楽しいと思います。
一番の見所は、世界遺産にも登録されているフランダース地方のベギン会院のなかでも最大規模を誇る大ベギン会院です。現在はルーヴェン大学の所有で学生や職員達が利用しています。敷地に入ると何だか心穏やかになります。
他の見所として市庁舎があります。マルクト広場にある市庁舎は「石のレース」とも称される彫刻が見事で、中には貴重な絵画も多く展示されております。
石のレースといわれるだけあり、その繊細な造りが見る者を圧倒します。
学生気分でいられるどこか懐かしい街でした♪
写真説明 左:アントワープ中央駅 中央:アントワープ動物園 右:トラム
ベルギー第2の都市アントワープにやってきました!アントワープはヨーロッパでも有数の港を有し、交易が盛んな街です。また、ダイヤモンドの街として有名で研磨、取引の中枢、ファッション、トレンドの発信地としても注目を浴びている都市です。
バロック絵画の巨匠ルーベンスの故郷としても有名でルーベンスの家もこの街にあります。
観光に、芸術に、ショッピングと色々と見所が多く楽しい街です。
ブリュッセルからは鉄道で約35分ほどでアクセスできます。
それでは街をご紹介していきます!
写真説明:市庁舎とブラボーの像 中央:マルクト広場 右:聖母大聖堂
まず、旧市街の中心地であるマルクト広場周辺のご紹介です。市庁舎やさまざまなギルドハウスに囲まれたマルクト広場には多くの観光客が集まります。レストランやビアカフェも多く軒を連ねます。
マルクト広場までは中央駅から徒歩30分で、プレメトロを使えば約10分でアクセスできます。ちなみに私は往復1時間歩きました!
中央駅からマルクト広場の途中にはショッピングモールやお店が立ち並んでいるので見ながら歩いているとあっという間ですので歩くのもいいと思います。
市庁舎の裏手にはフランダースの犬で有名な聖母大聖堂があります。
アントワープのお楽しみは昼間だけではありません。夜になるとそれぞれの建物がライトアップされ幻想的な風景が広がります。マルクト広場周辺のライトアップはものすごく綺麗です。宿泊して見る価値はあります。ビアカフェでビールを片手にこの夜景を楽しむのもいいでしょう♪
フランダースの犬でネロとパトラッシュが最後を迎えたのがここ聖母大聖堂です。世界遺産にも登録されているこの大聖堂には、ネロがあこがれたルーベンスの傑作、三連祭壇画「キリストの昇架」(写真:右)があり必見です。また、聖堂内のステンドグラスも19世紀に作られたものでこのステンドグラスも見所の一つです。
ちなみにネロとパトラッシュが暮らしていたとされるホーボーケン村へは聖母大聖堂の裏手にあるグランプラーツ駅からトラムで行くことができます。トラム4番で約30分の道のりです。フランダースファンの方は行ってみてはいかがでしょうか。
写真説明 左:ルーベンスの家 中央:プランタン・モレトゥス印刷博物館 右:ルーベンスの庭園
アントワープにはいくつか有名なスポットがありますがその中でも有名なスポットの一つがルーベンスの家です。ルーベンスが亡くなるまでの30年をアトリエ兼自宅として使用した家です。現在は、美術館として公開され当時を再現した部屋や貴重な自画像などが見れます。数少ないルーベンスの自画像が見られるとあり連日多くの観光客で賑わいます。自画像もいいですが庭園も素晴らしいので是非立ち寄ってみてください。
アントワープには世界で最初に産業印刷が行われた工房があります。それがプランタン・モレトゥス印刷博物館です。現在世界遺産にも登録され当時の印刷技術や印刷機器を見ることができる貴重な博物館です。
他にもダイヤモンドの街だけあり世界最大規模のダイヤモンド博物館がある。
また、ファッションの街といわれるだけありショッピングを楽しむお店も充実しています。人気のショッピングストリート、メイールには新しいショッピングセンター、スタッドフェーストザールがオープンして、より活気に溢れています。中でも中に浮かぶシャンパンバーは異次元風でモードの街という感じがします。
メイールには他にも多くの店があり、ショッピングを満喫できることでしょう。
アントワープのスイーツ事情をご紹介させていただきます。まず、写真左が有名なデルレイです。チョコレートやケーキなどが種類豊富に並び、どれを買おうか迷うほどです。日本にも店舗がある人気店ですがもちろん日本より安価で購入することができます。デルレイは中央駅近くにあります。
ワッフルで有名なお店がデジレ・ド・リールでスフラインウェルクスラートという通りにあります。イチゴなどの果物から生クリームまでトッピングの種類も充実しています。
コルテ・ガストハウスストラートには行列ができるパン屋、ゴーセンスをはじめフィリップス・ビスケット、ハンス・ビュリなどのお菓子屋画が集まっています。ゴディバも近くにあります。ティータイムに散策してみるのがいいでしょう。
最後に訪れたのは、フランドル地方の中心都市として発展を続ける街ゲントです。
中世と現代が美しく調和したゲントはフラワーショーが開かれることもあり花の都とも呼ばれています。
街には至るところに中世の面影をしのばせる建物が残っています。世界遺産に登録された鐘楼(写真中央)、15世紀のフランドル絵画の傑作神秘の子羊がある聖バーフ大聖堂(写真左)、ステルデ・ゴシック建築の最高傑作といわれる聖ニコラス教会は必見の観光スポットです。
この中でも特に必見なのが聖バーフ大聖堂です。ゲントを訪れる観光客の目的のほとんどはこの聖バーフ大聖堂に来るのが目的だと言っても過言ではないほどです。内部の重厚な装飾やステンドグラスも見事なのですがここを世界的に有名にしているのが、ファン・アイクによる祭壇画「神秘の子羊」です。15世紀のフランドル絵画の傑作は、門外不出のためここでしか見ることが出来ません!!キリストの犠牲による救済をテーマに裏表24面に絵が描かれています。日本語オーディオガイドもあり1画ずつの解説を聞くこともできます。写真に撮れなかったのが残念なほど素晴らしい作品でゲントに行く価値がある一品です。また、鐘楼にはエレベーターが付いていて天空からゲントの街並みを楽しむこともできます。
また、ゲントにはレイエ川が流れていてここでの運河クルーズが人気です。川面から望むゲントのもう一つの風景を楽しもう♪所要時間約40分グラスレイのボート乗り場から乗船できます。
ゲントへは、ブリュッセルから鉄道で約40分。ゲント シントピータース駅下車。トラム1番で市内へ15分でアクセスできます。
ゲントでオススメなのがこの元祖ワッフル屋「MAX」です。ワッフルをお店で出した元祖のお店だけあり味の方も絶品でした。私はアイスクリームにチョコレートのトッピングで食べましたがチョコレートも思いのほか甘くなく、アイスクリームとマッチしてとても美味しかったです。ワッフルは外はカリッ、中はふんわりで重たそうにみえて案外軽い口当たりです。昼食を食べ過ぎてお腹がいっぱいでしたが余裕で完食しました。ゲントへ行かれた際は是非立ち寄ってみてください♪オススメです!
何といってもゲントの魅力のは夕暮れになったら見られるこの宝石のような夜景です。左の写真は聖ミヒール橋から撮影したコーンレイ(左岸)とグラスレイ(右岸)の夜景です。ここが一番の夜景スポットです。水面にライトアップされた光が反射して何とも幻想的な風景になっています。その美しさは何もかも忘れさせてくれるほどです。川辺に座っておしゃべりをする人も多く飽きない夜景です。私は1時間以上見てました(笑)写真もここだけで20枚くらい取りました。これが自称ベストショットです♪
中央の聖バーフ大聖堂と右の鐘楼のライトアップもとても綺麗で見る者を魅了してやみません。夜景好きにはたまらない街です!日帰りで行く方が多い街ですが私はあえて宿泊をおすすめいたします。この夜景は泊まる価値ありです。
以上。今回の研修で巡った街をご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。このたび日記を通して少しでもオランダ、ベルギーの魅力を感じていただけたら私としてもうれしいです。最後までお読みいただき有難うございました。
END