泣ける景色に会いに行こう! | マダガスカルの旅行記

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泣ける景色に会いに行こう!

エリア
マダガスカル
/マダガスカル
テーマ
動物を見る
時期
2006/12/21~2007/1/2
投稿日
2007/10/21
更新日
2021/2/23
投稿者
エスティーワールドスタッフ

『マダガスカル」にいきたい!』 って一体いつから思っていたのだろう。 何故だか分からないけど、「不思議な国」って感じでずーっと前から行ってみたかった場所。絵本の中にいそうな動物が沢山いて、不思議な植物やカラフルな花が咲いている、人が全然いない綺麗な海があって、、、ジャングルには横っ飛びサルがいっぱい、、そんな漠然としたイメージ。 学生時代はバックパック一つ背負って気軽に1ヶ月、2ヶ月、お金と時間が許すまで旅が出来たけど、社会人はそう甘くない。思ったよりもハイストレスな生活の中で、ガツガツ歩き回る貧乏旅行じゃなくって豪華なリゾート一カ所ひたすら滞在するラクチンな旅行へと自然と旅のスタイルが変ってしまった私でした。 さて、今回は人生節目休暇ってことで2週間も休んだし、久しぶりに色々見て回る旅がしたくなり、行き先はマダガスカルへ決定!唯一の懸念は、今回の旅行がハネムーンってことです。ヨメの独断と偏見により謎の国へハネムーンにしょっぴかれる旦那は一体どう思ったのでしょう・・・・。 (写真)象ガメ:おばあちゃん(又はおじいちゃん)みたいですよね・・・。

  • 高原の町 アンタナナリヴ

    バンコクからひとっとび(約10時間)でマダガスカルの首都「アンタナナリブ」へ到着。アンタナナリブへはフライトの関係で朝着となります。バンコクから比べると随分と涼しい空気。肌寒いくらいです。そう、ここアンタナナリヴの標高は1200メートル以上もあるのです。マダガスカルの大部分が熱帯性気候にも関わらずここだけは別天地のよう。 

    町を歩いていると、魚のうろこのような瓦で葺いた屋根の家、赤い煉瓦造りの可愛らしい家などが目につきどことなく中世のヨーロッパのような雰囲気を感じました。
    これはフランス植民地時代の名残で、フランス人はマラリアにかかる心配の少ないこの中央高地を好んで住んでいたため、町並みにはその当時を偲ばせるフランス調の建物が多く残っているのだそうです。

    (写真左)小高い丘にはりつくように家が密集しています
    (写真中)中世の面影が残る家並み
    (写真右)丘の上から眺めるアンタナナリヴの町

  • 衝撃の「アイアイ♪」

    アンタナナリブの中心から少し離れた所にある「チンバザサ動植物公園」ではマダガスカルにしか住んでいない固有の動物などが集められています。
    マダガスカルにきたらみたいと思ってた「ワオキツネザル」もいました。しっぽが縞々でフサフサと長くってかわいーです。この日は寒かったので、何匹か寄り添っていました。好物はタマリンドの実だそうだ。
    ちなみに、、撮影禁止だったのでお見せできませんが「アイアイ」という動物をご存じでしょうか?
    「アーイアイ♪アーイアイ♪おさーるさーんだよー」というあの歌、分かりますか?アイアイアは夜行性なので、小屋が真っ暗になっていてわずかな明かりだけがついています。「アイアイってマダガスカルに居たんだぁ」と小屋へ入っていくと・・・

    ゲッ・・・。・・。

    恐い・・。そう、全然カワイクなかったのです。黒い毛で覆われて目は真っ赤。中指だけが異様に長くて、顔は豚とこうもりを合わせたような・・・。ひぃー。
    衝撃でした。「おサルさんだよ」っていわれなきゃ、絶対おサルだなんて思えないっ
     


  • 庶民の台所!アナラケリーマーケット

    独立大通り沿いにあるマーケット。うろこのようなオレンジ色の瓦屋根が連なっているのが特徴です。ここはお土産やではなく、庶民の生活に密接した市場。
    私はどの国に行っても市場は必ず訪れます。なんとなく地元の方の生活がのぞけて大好きな場所。ここマダガスカルもマーケットもふらふらと散策するだけで楽しかったです。マダガスカルの人は家に冷蔵庫があっても新鮮なものを手に入れるために一日何回かマーケットに通う家庭もあるんだとか。

  • 宿泊は、コルベールホテル

    さて、マダガスカルのホテルってどんな感じ?
    不安に思う方多いかと思います。私もその1人。せっかの旅行だったのでとりあえず全部一番いいホテルで行こうと奮発しましたが、、そんなにホテルのバリエーションがないのでした。
    アンタナナリブで滞在したのは「コルベール」。弊社スタッフの澤田氏に相談したところ、場所も良くって雰囲気もいいから、と言われて「じゃ、それで!」と即決。
    アンタナナリブには有名なヒルトンもありますが、あちらは場所が離れているので町の中心にステイしたい場合、「コルベール」はお勧めです。
    この「コルベール」ホテルですが、かなり老舗のホテルで(失礼ながら)予想以上に格式高く、はずかしめの刑にあいましたのでこれから行かれる皆様へ忠告!

    男性はチノパンと襟付きシャツかポロシャツ、サンダル以外の靴をお持ち下さい。
     
    マダガスカルのホテルでは朝・夕食付が多いですが、この「コルベール」のレストラン、めちゃめちゃ雰囲気が良かったです。フレンチレストランで、コースディナーとなり、クラッシックが流れており、、、つまりはドレスアップがちょっとくらい必要なんです。私はたまたま、めったにはかないスカートおよび、ワンピースを持参してたので助かりましたが、旦那はサンダル、ハーフパンツ、、、。ガイドさんには「どうしても革靴が無ければ部屋のスリッパの方がベターです」と言われたのですが、、スリッパでレストランに行くのも理解できず。恐らく、サンダルなんかよりは、スリッパでもホテルのロゴが入ってる方がまだマシってことなんでしょーか。
    結局ハーフパンツとサンダルで「ソ、、ソーリー」と受付の方にお詫びして、入らせてもらいました。トホホ。

    お料理は最高!マダガスカルの旅の中でナンバーワンの味でした。マダガスカルではゼブ牛(水牛ですね)をみんなよく食べるのですが、結構これが歯ごたえある野生味。。。でも「コルベール」のセブ牛のステーキはもんのすごく柔らかく、赤ワインのソースがこれまた、マッチして最高においしかったです。別腹のデザートのクリームブリュレも最高でした。
    お部屋は、老舗ならでは、少し古めかしい感じはあるもののきちんと清掃されバスタブもあります。運が良ければ、町が見渡せるお部屋。最終日にもこの「コルベール」に宿泊することになるのですが、その時はもっとお部屋が広く、景色がよくとても良い部屋でした。恐らく部屋によりあたり外れがあるのかもしれませんね。運に任せましょう。

  • いざ、バオバブへ会いにいこう

    マダガスカルへ来たかった、一番の理由。
    それはバオバブの木のある風景
    「星の王子様」にも出てくるあの逆さまになってしまったような不思議な大きな木はには絶対に会いに行きたかった。いつも大混雑の空港でチェックインし、一路「モロンダバ」へ。飛行機は2席・2席の並びでとっても小さくてちょっと恐かったです。
    しばらく飛ぶと、眼下は大草原。

    「おっ!」

    バオバブの木だぁぁぁー!

    飛行機の窓からでもバオバブの木があちらこちらに立っているのが見えてきました。世界中にあるバオバブは9種類。そのうちの8種類がここマダカスカルにあるらしい。(って、残りの1種類がどこにあるか気になるけど・・)以前、夕日に佇むバオバブの写真に見とれて強く感銘を受けました。自分の目の前にあの風景が広がったらどんな風に感じるんだろう、期待は高まります・・!

  • ご宿泊は「バオバブカフェ」

    ゆれる小型飛行機で無事にモロンダバに到着したとは、取りあえずホテルへチェックイン。
    情報の少ないマダガスカルのホテルですが、ここバオバブカフェは雑誌に載ったりHPのクチコミサイトなんかでも評価が高かったかわいらしいホテル。私は黄色が好きなのですが、黄色とオレンジ基調のちょっとアフリカンぽい感じのデコレーションがとっても可愛い!全室エアコン、テレビ、ミニバー付です。バスタブはもちろんありません!というかここまで来てバスタブを求める方がおかしいですね、水や電気は大変貴重です。
     

  •  

    このホテル、プールまであるんです。2階建てのこじんまりしたホテルですがプール脇のレストランはマングローブ林に面しており、手作りらしい帆船がゆっくりと行き来するのを眺めて過ごす。アンタナナリブとはまるっきり違う、じわじわと熱い日射を感じます

  • ファンタスティック★バオバブ

    モロンダバから15㎞にバオバブの並木道はあります。広がる草原、草をはむゼブ牛。圧倒的な高さのバオバブが至るところに生えて?たっています。一番左の写真、旦那がバオバブを見上げているところです。
    人と比べるとどんだけ大きいかが良く分かります。私達が訪れた際には丁度雨期にさしかかるころ。枝には緑の葉っぱが生えている大変珍しい時期。1ヶ月もしないうちにこの葉っぱたちはすべて落ちてしまうので、まるで枝が、根っこみたいに見えるようになります。

  • 日が暮れてきた・・・・

    紫と、ピンクと、水色を混ぜたような美しい空になりました。バオバブのシルエットがくっきりと浮かび上がって神秘的。

  • 美しすぎて・・・

    泣けました。 
     
    わたしでなく、旦那が・・(笑)

    風景をみて涙したこと、ありますか?私はもう10年以上前、はじめてエジプトに行ったときにバスでギザに向かっていて窓から見えたピラミッドに感激して友人二人でぽろぽろ泣いたのを覚えています。あれから、風景をみて泣けた事って思いあたらないなー。

    この夕日のバオバブは、今回の旅行でもっとも心に残る一枚です。
    車でもうモロンダバへ帰る途中、あまりに美しい空の下、一本だけバオバブがどーんとたっていたのを見つけ、「あ、、」と思わず声に出てしまったら、ガイドさんが車を止めてくれて、車の荷台の上にあがってガイドさんと運転手さんと私達でずーっと眺めました。すごくシンとした素敵な時間でした。



     

  • インド洋のタヒチ!?

    マダガスカルを旅先に選んだ理由の一つに「綺麗な海があること!」があった。そう、私は海が好き。ダイビングが好き。
    インド洋のタヒチとも呼ばれる美しいビーチがあると聞き、旅程の中の5泊をノシベ滞在にあてました。もとからビーチでのんびりするのが大好きで、周りに繁華街なんて何にもなくても本と、プールと、綺麗な海があれば大満足の私なので、ここノシベはもってこいだと思ったのです。
    しかし、、
     
    そういえば、私は雨女。なんと、雨だけでは許されず、サイクロンにぶちあたってしまったのです。ガーン。ノシベにつくやいなや、横なぐりの大雨。しかも、道路は舗装されておらず、電灯はなく、フランス語メインのため、英語はほっとんど通じず、ガイドさんはおらず(ノシベはフリーだったので空港~ホテル間はホテルの送迎スタッフのみとなります。)、、すっごく不安なノシベビーチの滞在がスタート。
    でもマダガスカルの人はとっても優しくて、一生懸命英語を聞こうと、話そうとしてくれました。1日もすると日本人に1人も会わないという環境が、最近では海外でも珍しいので、なんだか快適になってきた。久しぶりに旅らしい旅をしている、そんな感じです。
    サイクロンは、不幸中の幸いで丁度過ぎ去ったところだったらしく、次の日からは大雨が降ることはありませんでした。ノシベはダイビングのメッカで、私の恋いこがれるジンベイが見られるとかで期待していたのですが、サイクロンの大雨のせいで山が海へ崩れ落ちたとかで(多分、こんな感じのことをフレンチ訛りの英語でインストラクターが話していたような、、いないような)
    海の透明度は通常の30~40メートルに比べて「5㎝」 とのこと。
     
    「ゴ、5センチ!?」

    どーしても5センチに納得出来ない私達は無理にお願いしてマダガスカルの海へ潜らせてもらった。結果は、大物にも会えず、5センチではなかったけど10メートル弱くらいの濁った海。でも珊瑚は生き生きしていて、クリアな海だったら素晴らしいのだろうなと想像。
    次回は絶対ジンベイに会いにこよう!
     

  • ロコベ「完全」自然保護区

    ノシベの南東部に、島唯一の保護区があると聞き、モロンダバで、体調を壊してキリンディーの保護区にいけなかったのを挽回する為に行ってみることにしました。
    滞在していた「ノシベホテル」のツアーデスクで1日のツアーへ申込。翌朝迎えに来たのは写真にあるかわいらしいタクシー。ロコベ完全自然保護区はその名のとおり、完全な自然体(笑)。保護区までのアクセスの悪さといったらビックリでした。
    タクシーがぶっ壊れそうになるほどの悪路を乗り越え、小舟に乗り換えたあとは、船頭さんはおらず、「自ら!」船をこぎます。しかも片道4分。ふつー、最初のちょっとだけ、ボート漕ぎ体験みたいなものがあって、それからは船頭さんが漕いでくれますよね。ここは最初から最後まで自分で漕ぐのです。
    私が行ったときは20人くらいで行きましたのでそれぞれのボートの男性陣は女性陣の分も灼熱の中ボートを漕ぎ続けて大変そうでした。
     

  • 貴重な動植物の宝庫!

     
     
    (写真左:パンサーカメレオン)
    (写真中:ブラウンキツネザル)
    (写真右:バンブーキツネザル)
     

  • 世界最小の霊長類発見!

    ピグミーネズミキツネザル発見!(しかもいっぱい寄り添ってるぅ!)

    マダガスカル島の森の奥深くに住む幻の超小型サル。キリンディの森で発見されるまで、最初の発見から実に140年間も忘れ去られていたらしい。大きな目の上にはハの字まゆ毛のような模様があり、鼻筋は白い。手足も極めて細く、木に登れることさえ不思議に思えるほど。小型のサルとして有名なピグミーマーモセットと比べても、その体重は3分の1にも満たないそうです。まさに世界最小の霊長類。
    餌が少なくなったり気温が下がったりすると自ら休眠状態に入り、エネルギーを温存する。この間、体温は外気温と共に低下し、6.8℃にまで下がるということである。(体長14センチ、体重40グラム、マダガスカル島に生息。ワシントン条約付属書1。危急種。霊長目コビトキツネザル科)

    超----かわいかったです。

  • ジャングルの不思議

    (写真左:旅人の木)
    (写真中:旅人の木をザックリ切ると中から豊富な水が!なんと一つの葉っぱに4リットルもの水が蓄えられているそうです。道にまよった旅人の助けになるそうです)
    (写真右:蛇、沢山いました 勇ましいお兄さん)
     
    マダガスカルの不思議な森を満喫したあとは、また小舟をエンヤコラ、漕いで帰ります。かなりの体力は使うし、アクセスも悪いけど、こんな体験めったに出来ません!ノシベにきたらこのちょっと上級者向けのオプショナルツアーを是非体験してみてくださいね!
     

  • ノシベホテル

    ノシベで滞在したホテルをご紹介!今回は「ノシベホテル」に泊まりました。スイートにしたのでお部屋はかなり広く、天蓋もついたり、木彫りのオブジェがあったりかわいらしくしてあります。
    サイクロンのせいか、1日に何度も停電がありましたが、島には発電所が一つしかないのでホテルのせいでは無いんだと思います。レストランではおいしい食事が頂けますし、のーんびりできてお勧め。
    ただホテルの目の前のビーチは遠浅なので泳げませんでした。(時期によるのかな、、)一応町に近いホテルにしたのですが町には全然結局でなくってすべてホテル内で過ごしていたので、特に中心部へのアクセスは考えなくてもいいのかもしれないなーと思いました。私達はなんせ、サイクロン時期にいったので、ノシベの海の真の美しさは分からなかったけど、オプショナルで訪れたノシ・イランジャの海はすごく綺麗でした。どうせホテルの中だけでのんびりするのなら、周りになーんもないノシ・イランジャで過ごしても良かったなと思いました。
    または次回はくじらダイビングをめざしてセントマリーへいくか・・。なんて考えながら旅は終盤へ。
     

  • またいつか不思議の島へ

    人によっていろんな旅のスタイルがありますが、ここマダガスカルは旅らしい旅が出来る不思議の島でした。
    海外には観光客が押し寄せ、「秘境」なんてもう世界中探してもないのでは無いのではないでしょうか。ここマダガスカルも日本人はまだまだ少ないとはいえ、ヨーロピアン(特にフランス人、イタリア人)には大人気の観光地です。
    でも太古から、マダガスカル独自の文化、植物、動物が栄え、マダガスカルらしさは今も健全。大自然と、海と、動物と、そしてバオバブの雄大な風景に会いに是非マダガスカルへ訪れてみてはいかがでしょうか?