知られざるイラン魅惑のケルマーン州を訪れよう♪ | イランの旅行記

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知られざるイラン魅惑のケルマーン州を訪れよう♪

エリア
ケルマーン
/イラン
テーマ
世界遺産
時期
2019/02/28~2019/03/07
投稿日
2019/3/10
更新日
2019/5/30
投稿者
荒野 千春

ここ数年間、日本外務省の安全情報の危険度レベルが高かったケルマーン州。

以前からケルマーン州のアルゲバムやルート砂漠などイランでも大人気の観光地でした。
2003年に起きた大震災後はユネスコが先導してバム市およびアルゲバムの修復に携わり、日本もその復興・修復に協力してきました。
そしてやっとケルマーン州では、ここ数年で危険度レベルが3から2に下がりました!
アルゲバムの大震災後の修復も進んでおり、観光ができるようになったので視察に行ってみました!
その最新ケルマーン州の観光名所をご案内いたします♪

  • ケルマーンの見どころ

    • 現在工事中の広場

    • 素敵な中庭

    • バザール

    • 銅食器も多数売っています

    イラン南東部ケルマーン州には、岩石の多いルート砂漠やたくさんの世界遺産があります。


    ケルマーンという地名は、ローマ帝国時代のギリシャ語で「勇敢であること」や「戦い」を意味するカルマニアに由来すると云われています。

    ケルマーン州は、イラン南東部に位置して総面積は18万平方キロメートル超でありイランで3番目に広い州なのです!

    ケルマーン州では品質の高いピスタチオとナツメヤシの生産地でもあります。

    2003年の大震災で被害を受け、修復作業が進められているバムの城塞遺跡があることでも知られています。

    ケルマーン州は、イランでも歴史の古い地域の1つで、この地域に人々が住み始めたのは、紀元前4000年紀にさかのぼるようです。

  • ハマム見学

    • ハマム内の青いタイルも素晴らしい

    • ハマム内

    • ハマム内

    • 悪い血を吸い取っている様子

    ケルマーンの街歩きでは、バザールの横にGanji Ali Khan Hammam Museum(ハマム美術館)があり、昔のお風呂の様子が蝋人形であらわされていて、大変見ごたえある楽しい観光場所があります。

  • 知られざる古代都市ジーロフト「アラッタ文明」

    • テッペ・コナールサンダルtappe konar sandal

    ジーロフトはイラン南東部ケルマーン州の都市です。紀元前 3000 年~紀元前 500 年頃にアラッタ文明が存在したことで知られ、発掘調査が進められています。 メソポタミア文明と同時期に存在し交易が行われていた可能性があり近年注目を集めています。


    特に人気な観光スポットのジッグラトの形をしたテッペ・コナール・サンダルはジーロフトから約20キロの距離になります。ここではメソポタミア文明よりも古い遺跡がこの地域から発掘されました。

    考古学者たちは「この地域にコナールサンダルという町、ダキアヌスという町が存在した」と考えられています。

    ここで発掘された文字はまだ解読できないものもあり、この文明がメソポタミア文明より古い文明であり中東最古である可能性があり、近年研究が進められている貴重な場所です。

    観光時は足元が発掘中であり、きちんと整備されていない工事現場のようになっているので十分気を付けてください。

  • シャフレ・ダキアヌス(shahr-e dakyanus)


    シャフレ・ダキアヌスは、カマディーン/クマディーンと呼ばれバザールと倉庫があったようで商業地区だったと言われていますが、実際はよくわかっていないようです。

    ここはまだ発掘がされていない場所です。

    そのためここを歩いていると、800年前くらいと想定されるたくさんの昔の陶器やガラスなどの遺跡の欠片がそこら中にゴロゴロと落ちているので驚きます。


  • ジーロフト博物館

    シャフレ・ダキアヌス遺跡やタッペ・コナール・サンダール遺跡から発掘された貴重な物品がジーロフト博物館に展示されています。


    ここの遺跡は紀元前の物が多く、イスラム時代以降のものは少ないです。

    英語での説明分もついて、女性がアイラインを引くために使った化粧道具など面白いものもあります。紀元前にこんなものがあったとは驚きですね。

  • 世界遺産アルゲ・バム

    • 遺跡の中でちょっと一休み

    • イランの子供たちはみんな元気

    • どこをとっても絵になります

    ケルマーン州の要塞都市の世界遺産アルゲバムがあります。


    アルゲバムの歴史は紀元前パルティア時代の遡りますが、中世より東西交易の拠点として栄え、1722年にアフガン人の攻撃を受けて以降は廃墟となりました。2003年12月には大地震に見舞われ、遺跡の約7割が崩壊してしまいました。

    その後、2004年7月に「バムとその文化的景観」としてユネスコの世界遺産に登録されると「危機にさらされている世界遺産」リストに登録され、修復作業が少しずつ始まりました。

    現在は、アルゲバムはイラン政府によって修復・保全され、2013年に危機遺産リストから除外されました。

    是非、実際、復活を遂げたパワースポットのアルゲバムに行ってみてください!

    壊れる前はどんなに美しかった場所なのでしょう。。。

    こんなに美しい日干し煉瓦の城郭が、とにかく感動です!

  • 世界遺産アルゲバム校

    • 学校

    • どんどん子供たちが出てきます

    • 元気に話かけてきます

    • みんな仲良し

    アルゲバムの前には日本の旅行会社の提案によって寄付金で建てられた学校がありました!

    その旅行会社ではツアー中100円ずつの寄付を募り、3か月で1,380,000円の寄付金を集めたという、すごい話を聞きました。

    学校の周りにはたくさんのナツメヤシの木が植えられています。
    門の前にいくと元気な子供たちが興味深々で話しかけてきます。

    私も旅行会社勤務のため、もっとこういう素敵な寄付金などで貧しい国での学校づくりなど役に立てることができるプランを作ればいいなと考えさせられました。

  • ペルシャ式カナート(Akbar Abad Qanat)

    • Akbar Abad Qanat看板

    • 絨毯を洗いに来てます

    • ナツメヤシもいっぱい

    • カナート

    イランの地下用水路のカナートは世界遺産です。


    ケルマーンには世界遺産のペルシャ式カナートの一つであるAkbar Abad Qanatがあります。

    カナートは3000年前の鉄器時代に生み出された驚異の光学技術で、イランでは多くのカナートが使用されていて現在も地元の憩いの場としても使われていました。

    ちょうど私が訪れたときはイランのお正月直前のため、たくさんの地元の人が絨毯などを洗いに来ていました。


  • アルゲ・ラーイェン

    世界で最も大きな日干し煉瓦でできた建築物のひとつといえば、アルゲ・ラーイェンです。


    2,200㎡の面積をもち、アルゲバムに次ぐ世界で2番目に大きな日干し煉瓦のためたくさんの観光客が訪れていました。

    小高い丘の頂上にあるので、アルゲバムと似た造りです。

  • マーハーンのシャーズデ庭園

    • 残念ながら噴水がストップ

    • お花が咲いていたらきれいですね

    • 猫もいてフォトジェニック

    ケルマーンの郊外にある美しい町のひとつがマーハーン。

    この町はティグラーン山脈の麓にあり気候がとても快適な地域です。

    マーハーンの観光スポットが世界遺産のシャーズデ庭園!
    シャーズデ庭園は縦408m、横136m、4.5~5ヘクタールの大きさを持つペルシャ式庭園です。

    今回私が訪れた際は残念ながら、あまりお花が咲いてなかったので寂しい感じの写真になってしまいましたが庭園のつくりや壁画が素晴らしいかったです。

  • 風車アースィヤーベ・バーティ

    • かわいい風車の外観

    • レストラン内

    • ケバブの盛り合わせ

    • 前菜

    マーハーンには風車を利用した美味しいレストランがあります。

    レストランの建物はイランで唯一のデザインの構造をしておて高さ26m、直径12mの長さを持つ構造でオランダの風車の技術を取り入れられています。

    レストラン内はおしゃれであり、イランの若いカップルなどもデートに利用している人気店でした。
    お食事も盛り付けが特におしゃれで創作イラン料理が、何を食べてもとても美味しく食べることができます。

    是非またイランを訪れる際は、寄りたいレストランです!